2023年11月7日 / 最終更新日 : 2024年2月2日 eminent-admin エミネントスラックス

松浦物語｜Matsuura Story Winter 2023 No.8

手先の感覚が育ち続ける

（本村）　デザインが違えば尻型も違う、素材になる生地の柔らかさ、厚みも違うので、１つとして同じスラックスはありません。それぞれの個性を見極め、美しいお尻のシルエットと穿き心地の良さを両立させないと行けないのでいつも難しいです。最後は人の手の感覚です。ほんの少し強く、弱くを微妙に加減していく。上達し続けるんですよ、１０年目の今も手先の感覚が育っています。

　エミネントスラックスは昭和44年に松浦市へ進出創業以来、50年以上に亘り穿き心地を追求したスラックスを一貫生産されています。地域との共生にも大変積極的で、地元の高校生や大学生との共同事業により、生産過程で出る端切れを活用したSDGｓの活動や事業提案等の取り組みを展開され、未来ある人財の育成にもご協力いただいています。
　また、スラックスはもちろん、端切れを活用したトートバックをふるさと納税の返礼品として提供いただくなど、本市のまちづくりにも貢献いただいています。
　松浦工場で働く皆さんの熟練の技と丁寧な仕事で生産されたスラックスは、本当に素晴らしい穿き心地で、日ごろから私も愛用しています。「メイドイン松浦」にこだわる同社のスラックスは、松浦市民の誇りです。

　2012年3 月文部科学省は、元の軍船や遺物が発見された松浦市鷹島町神崎免の沖合海域を『鷹島神崎遺跡』とし、海底遺跡では初めて国史跡として指定されました。

　この海域は、鎌倉時代弘安の役(1281年)に元軍の船団が暴風雨により沈没した地点と伝えられ、以前から壺類や刀剣などが海底から引き揚げられていました。出土した様々な遺物は、これまでの文献や絵画でしか知ることが出来なかった元寇(蒙古襲来)の様子を具体的に明らかにしました。
　元寇という日本史上重大な事件を理解するうえで、欠くことの出来ない極めて重要な遺跡です。

寒くなる時期に..... 毎年ご好評いただいている、 ” ダウンファブリック” リピーターも多い人気商品の紹介です。

今年は、両面の微起毛加工による滑らかな肌触りと生地表面にはミックスカラーのプリントを施し、コーディネートがしやすいように仕上げています。寒い時期もインナーなしで暖かく快適に過ごせます！( 体感温度は個人差があります) お洗濯もご家庭で可能です。（手洗いモード）いつでも清潔にお楽しみいただけます。

この機会にぜひ各百貨店のエミネントにお越しいただき、店頭で触って実感してください。

尾作隼人
（パンタロナイオ＝パンツ職人）

1978年生まれ。文化服装学院を経て、銀座の老舗テイラーでキャリアをスタート。 2007年にパンツ専業の職人として独立以来、日本最高峰のテイラーやサルトリアのパンツを手がける。現在では日本屈指の技術を持つパンタロナイオ（＝パンツ職人）として、ビスポークのパンツを受注する自身の工房には海外からの顧客も訪れる。その美しいフォルムと快適な穿き心地をきわめた究極の一本に数多くのファンが信頼を寄せている。