「いつもはジーパンばかり穿いているから、チノパンも試してみようかな。でも、そもそもチノパンってどんなパンツだっけ?」
エミネントユーザーには休みの日はジーパンばかり穿いているという方も多いのではないでしょうか。
チノパンはジーパンとは違って、よりかっちりとキレイ目な印象になります。きちんとした印象にするにはとても便利なパンツです。
エミネントは、メンズスラックスの専門メーカーとして創業70年の実績があり、国内外20万人以上のお客さまにご利用を頂いております。スラックスのイメージが強いですが、毎年数万本のチノパンも製造し世に送り出しています。
エミネントでもカジュアル化の時代背景とともにチノパンはよく企画提案をするパンツですが、質問も多く頂きます。
カジュアルな印象のジーパンをいつも穿いているという男性からの質問が多いです。
チノパンは何の服と合わせたらいいのか、チノパンは何色がいいのか、チノパンのサイズはどうやって選べばいいかなど質問内容は多岐に渡ります。
チノパンとは名前はよく聞くけれど、実際にどういうパンツなのかが分からない、どうやって合わせたらいいか分からないなど、基本的な部分から解説をしていきます。
ぜひ、チノパンを使って、大人に相応しいきちんとしたコーディネートを身につけましょう。
1.チノパンとは、チノクロスと呼ばれる綿の生地で作られたパンツ
チノパンとはチノクロスと呼ばれる、綾織りの綿の生地で作られたパンツのことです。
チノパンは1890年代にインド駐留の英国軍が白のパンツを目立たなくするために、カーキ(土色)に染めた軍隊用パンツが発祥と言われています。
その後、第一次世界大戦中のフィリピン駐屯アメリカ陸軍の作業着になり、第二次世界大戦後に普段着として普及しました。
また、チノクロスとは、中国の布地という意味です。当初アメリカ軍が中国からこの生地を調達したので、こう呼ばれることになったと言われています。
現在では、チノパンの定義が広がっていて、ジーンズ生地以外の綿を中心とした素材のパンツのことを全てチノパンと呼ぶことがほとんどです。
例えば、クールビズでは、チノパンはOKで、ジーンズはNGという分け方をしている会社が多くあります。この場合のチノパンは、ジーンズ生地以外のキレイ目なパンツという定義になります。現代では、このような認識が一般的になってきています。
2.チノパンはどの服にも合う万能なパンツ
チノパンは大人っぽい印象を作ることができるとても便利なパンツです。また、シャツ、Tシャツ、ジャケットなど、どんな服にも合わせられる万能なパンツですので、ぜひ1本は持っておくようにしましょう。
例えば、ビジネスシーンでは、会社によってはクールビズなどのビジネスカジュアルの着こなしに使えることもありますし、プライベートシーンにおいては、友人との飲み会や家族とのイベント、女性とのデートの場面でも使うことができます。
居酒屋や映画館、遊園地などのカジュアルな場所はもちろん、ドレスコードがあるようなおしゃれなレストランなど、少し気を使う場所でも落ち着いた大人っぽい印象を演出できます。
ビジネスカジュアルの着こなし例
スーツのような堅さがなく、おしゃれに楽しめるビジネスカジュアルスタイルでも断然チノパンがおすすめです。ノーネクタイのワイシャツやポロシャツと組み合わせる際は、パンツにセンタープレスがあるかないかで印象が大きく変わります。カジュアルに寄せる場合は、織り柄やチェックが入った柄物のチノパンもよいでしょう。
プライベートのきれい目な着こなし例(レストランやデート用)
畏まった装いが求められるシーンでもチノパンは活躍します。前述した通り大人っぽい着こなしを想定したモデルも多く展開しています。チノパンはコーディネートを引き締めるきれいめなアイテムとして普段のファッションに取り入れられる汎用性の高いアイテムです。
特に、体型がスマートに見えるスリムシルエットのモデルがおすすめ。夏なので足首がチラッと見える「短め」に裾上げ修理をしましょう。裾周りがすっきり見えて軽快感が出ます。
プライベートのカジュアルな着こなし例(居酒屋、遊園地など)
シャツ・カットソー・スニーカーといったカジュアルなアイテムとチノパンを合わせたシンプルなコーディネート。プリーツとセンタープレスの入ったきれいめのチノパンが、コーディネートに上品さを加えています。やわらかいカラーリングで構成しているのも参考にしたいポイントです。
3.チノパンを使ったコーディネート11選
チノパンはどの季節でも使えて、色によって印象が変わります。
チノパンの選び方は後で説明をしますが、チノパンの色を明るい色(ベージュなど)と暗い色(黒など)に分けて実際のコーディネート事例を紹介しましょう。
4.チノパンの選び方のポイント
チノパンを選ぶ時には「色」「素材」「サイズ」に注意をして選びましょう。ポイントさえ覚えておけば、選ぶのも簡単です。
4-1 チノパンの「色」の選び方
チノパンの「色」は明るい色と暗い色に分けて考えましょう。明るい色と暗い色のチノパンでは、印象が大きく変わってきます。
暗い色のチノパンには、明るい色のトップスを合わせるとバランスがよくなります。
明るい色のチノパン例
暗い色のチノパン例
基本的には明るい色は柔らかい印象になり、暗い色はかっちりとした印象になります。
チノパンはこの明るい色と暗い色をまずは1本ずつ持っておくと便利です。
代表的な色は下記の通りです。
<チノパンの色の分類>
・明るい色:ベージュ、ライトグレーなど
・暗い色:黒、濃いグレー、紺など
4-2 チノパンの「素材」の選び方
チノパンの「素材」は綿が中心です。チノクロスも元々は綿素材です。最近は色々な素材がでています。
その中でもおすすめは「綿とポリウレタン」の混紡素材です。ポリウレタンは伸縮性の高い素材で、ポリウレタン混紡のチノパンは細身でもとても動きやすいというメリットがあります。ポリウレタンの混紡率は3%から5%位の物が多いです。
大人っぽくチノパンを穿きこなすためには、細身のシルエットが何よりも大切です。綿素材だけのチノパンは動きやすさを確保するために、太めに出来ていることが多いので、注意が必要です。
4-3 チノパンの「サイズ」の選び方
チノパンのサイズは「モモまわり」「ウエスト」「股下の長さ」がポイントになります。
まず、「モモまわりのサイズ」は親指と人差し指で軽くつまめる位のイメージです。
チノパンの伸び具合
ポリウレタンが入っていれば、伸びるのでほとんどゆとりがない状態で問題ありません。スーツのスラックスのモモ部分と比べると、かなり細くなっているはずです。
「ウエストのサイズ」はチノパンを穿いた時に人差し指が1本入るぐらいのゆとりがあれば問題ありません。
「股下の長さ」は靴を履いて立った時に、裾の前部分がわずかにたるむ位の長さがおすすめです。靴を脱いでも余分なゆとりがなく、きれいなシルエットになります。
チノパンの裾の長さイメージ
お店でチノパンを買うと、丈を詰めることが多いと思います。店員さんに「ハーフクッションで」と伝えましょう。
5.チノパンの着こなしのポイント3選
チノパンをかっこよく穿きこなすためにはポイントがあります。
チノパンに合わせるアイテムのポイントなども含めて説明していきます。
5-1 チノパンにはレザーシューズを合わせると大人っぽくなる
チノパンは基本的にどのタイプの靴でも合わせがしやすいです。その中でもおすすめはレザーシューズです。
レザー素材は、大人っぽいかっちりとした印象になり、足元に使うことで全体を引き締めてくれます。
色はプライベートで使う場合は、柔らかくカジュアルな印象になるこげ茶がおすすめです。黒はかっちりとした印象になるので、ビジネスカジュアルなどビジネスシーンで使う場合に取り入れるといいでしょう。
また、チノパンにスニーカーを合わせることもできます。ただし、大人っぽい印象にする場合はスポーティーなスニーカーは避けましょう。スニーカーを合わせる場合は、レザースニーカーなどレザー素材を使ったものを選びましょう。
カジュアルな印象になる秋冬のチノパンもレザー素材のショートブーツと合わせれば、大人っぽい印象にすることができます。
5-2 チノパンにはピン留め式のこげ茶ベルトがベストマッチ!
チノパンに合わせるベルトは「幅」「色」「バックル」「素材」がポイントになります。
「ベルト幅」によって、使う場面が変わってきます。
・3.0cm以下の細いベルト:スーツ用(ビジネス用)
・4.0cm以上の太いベルト:私服用(カジュアル用)
・3.5cmの中間の太さのベルト:ビジネス、カジュアル兼用可
プライベートで使うカジュアル用なのか、ビジネスカジュアルで使うビジネス用なのかによって使い分けるか、3.5cm幅のビジネスカジュアル兼用で使えるベルトを選びましょう。
「ベルトの色」はこげ茶は柔らかい印象になり、黒はかっちりとした印象になります。
プラベートで使う場合は柔らかくカジュアルな印象になる、こげ茶がおすすめです。こげ茶のベルトはビジネスシーンでも使うことが出来るので、ビジネスカジュアルでも兼用することができます。
「ベルトのバックル」はピン留め式がおすすめです。ピン留め式のベルトは主張しすぎないデザインが多いので、どの服とも合わせがしやすいです。
ピン留め式とは、写真のようにベルトの穴にピンで通して留めるタイプの物です。
「ベルトの素材」はレザーを選びましょう。レザー素材は高級感があり、大人っぽい印象になります。
6.チノパンを選ぶならこのブランド3選
チノパンはエミネントすべてのお店で取り扱いがあり、どれを買おうか迷ってしまうことも多いと思います。
子どもっぽくならずに、大人っぽくオシャレな印象になるチノパンをつくっているおすすめのブランドを紹介します。
6-1 カルツォーニ
イタリアで開催される世界最高峰のメンズプレタ展示会「PITTI UOMO」にグローバルブランド「越前屋」として10回目の連続出展を果たし、世界10か国以上で展開されています。海外の敏腕バイヤーも舌を巻いた、日本独自の素材をエミネントの匠の技で快適なフィッティングと美しいシルエットのパンツに仕立てました。日本を代表する究極のパンツをお楽しみください。
6-2 エミネントカジュアル
6-3 POLO B.C.S
7.まとめ
いつもはジーパンなどカジュアルなパンツを穿き慣れている男性にとって、チノパンの着こなしに挑戦するのは少し難しく感じるかもしれません。
しかし、今までご説明した通り、大人の男の着こなしをするにあたって、チノパンはカジュアルさもありながら、大人っぽさも演出できるとても使い勝手のいいパンツです。
さらに、上に着るものも選ばないので、1本は持っておいて損はないでしょう。むしろ、かなりお得と言えます。
ぜひ、この機会に選び方や着こなし方のポイントを押さえて頂き、大人っぽい着こなしのスタートラインに立っていただけたらと思います。