新型コロナウイルスの問題が深刻になった頃、私たちの街、松浦でもマスクが手に入らないなどの大きな問題が生じていました。
病院の先生たちや、消防員も警察官も、子供たちにまで行き届かなくなり、マスクが街から消えました。
しかし、私たちの前にはミシンがあります。
私たちは長年縫製に携わってきた経験があり、倉庫にはズボン用の生地があるのです。
生まれ育ったこの街で、困っている方の為に何かお役に立てないかと皆が思い、誰とはなく、お昼休み、仕事の後にマスクを作りはじめました。
そして出来上がったマスクを幼稚園、小学校、病院、警察署、消防署へお届けに上がると、マスク不足で困っている中だった為、大変喜んでいただくことができました。
その後、松浦工場から、自宅待機している販売スタッフを激励したいと話があり、さらにマスクを制作させていただきました。
送る際には感謝の意を込め、動画にてメッセージを添えました。
また、更に、販売スタッフからの依頼で、リスクを負って売場に来て弊社スラックスを購入していただいている顧客様にもノベルティとしてお届けいたしました。スラックスを縫製して50年、今まで地元にお世話になりっぱなしの私たちですが、コロナ禍の中で、この松浦の地から始まった想いの物語が、明日に向かって皆で力を合わせて進む原動力になれればと思っております。